杵屋勝桃生三味線教室|豊田・岡崎・みよしの三味線教室

豊田市の三味線教室「杵屋勝桃生三味線教室」の公式ブログです。子どもからシニアの方までその方のご希望に沿ったペースでご指南させていただきます。三味線の基本となる長唄に親しんでいただけるようご案内いたします。

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2018年06月23日 23:58  カテゴリ:長唄について

長唄を楽しむ(お三味線編)

ご訪問いただき本当にありがとうございます。
書いたり書かなかったり不調法ですみません。

今日は、長唄のお三味線、ここがおもしろいのでお勧めです!をご紹介します。

【色んなジャンルを一曲に凝縮】
三味線を使った音楽はたくさんあります。例えば端唄、小唄、民謡、新内、などなど。。。昔、日本に三味線が伝わった元祖から、時代の流れ、多くの文化の違いによって、枝分かれしてそれぞれ新化、発展していきました。どれも素敵で、欲張りな私は、どれもかじってみたいのです。そんな、わがままを叶えてくれるのが、長唄の曲だなって思います。一曲の時間が長い、長唄は、ここは地唄・民謡ぽいな、ここは新内、外記節かかり、など色んな要素が含まれています。そんな、それぞれの部分の特徴を表現しながら、弾き分けられたらどんなに嬉しいか憧れ、努力するのは楽しいことです。

【弾く楽しみ】
長唄のお三味線には合方(あいかた)と呼ばれる唄のない、演奏だけの部分があります。この合方は、皆で同じメロディーを乱れなく弾いたり、主旋律の本手(ほんて)と、副旋律の替手(かえで)の重奏を合奏する楽しみがあります。ちょっとした音程や、タイミングの違いで中々合わなかったりですが、試行錯誤のうち綺麗にあったときはとても嬉しいものです。

【ソロも合奏も】
三味線を演奏する係の人を、三味線方(しゃみせんかた)といいますが、その三味線方の主役をたて三味線といいます。(唄の人は、ウタカタといい、たて唄といいます) たての三味線を弾く人は、一人で弾くソロパートがあり、腕の見せ所です。さらに、演奏曲全体の指揮をとり、曲想を自分好みに作り上げることが出来ます。
  


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2018年06月17日 22:08  カテゴリ:長唄について

長唄を楽しむ(唄編)

長唄といえば、三味線は弾きたいけれど唄の方は何歌っているのやら、というイメージがあるようで、本当に意味わかってるの(笑)?と聞かれることがあります。確かに古典的な表現が多く、直感的に理解出来る歌では無いと思います。長唄の曲を聴く際は、歌詞を読んだり、調べながら聞くのと、そうでない場合では受ける印象がずいぶん異なるように思います。どんな音楽でも、曲の旋律だけで好きになる場合もありますが、長唄の場合、歌詞の意味が解ると、その内容に共感したり、情景に想いを馳せたり、登場人物の人物像を、あれこれ考えたりなど楽しみ方の巾が広がります。長唄の場合それが顕著です。歌詞が解らなければ、なんだか堅苦しく意味不明な音楽という印象になりますが、歌詞の意味が解明されれば楽しさ倍増です。長唄を聞く機会があれば、ぜひ唄の内容など調べてみてください。本  


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2018年06月17日 21:58  カテゴリ:長唄について

人気の長唄曲(連獅子)

連獅子

1861年(幕末)作の勝三郎連獅子と、1872年(明治)作の正治郎連獅子の二種があります。物語は同じで、親獅子は子獅子が勇敢か臆病か試す為、谷底に突き落とします。そのまま落ちるように見えた子獅子は、勇敢にはい上がってきます。二種の連獅子それぞれ、親子の愛情に満ちた内容は一緒ですが、曲は全く異なり、歌舞伎や舞踊での、赤と白の獅子が頭を振り回す場面のメロディーを’狂い’と言い、どちらもかっこいいです。
余談ですが、以前舞踊の地方をさせてもらった時この曲がありました。踊りの方々が全身を使って、長い毛の獅子頭を何度も振られ、間近で息づかいを感じ、その迫力と体力的なハードさに驚いたことがとても印象に残っています。  


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2018年03月10日 03:57  カテゴリ:長唄について

長唄に出てくる言葉 (角兵衛獅子)

角兵衛獅子

越後(新潟)の大道芸人。
太鼓を胸につけ、獅子頭をかぶっていろいろな芸をする郷土芸能のひとつ。

新潟観光協会写真


  


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2018年03月10日 03:52  カテゴリ:長唄について

人気の長唄曲(越後獅子)

越後獅子

1811年制作。江戸時代には、春の風物詩として大人気の角兵衛獅子を題材にした舞踊曲。
旅から旅の芸人の哀愁や、情緒、大勢の喜ぶお客さんの様子が唄われている。

  


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2018年03月10日 03:17  カテゴリ:長唄について

人気の長唄曲(勧進帳)

勧進帳

1840年制作。
源義経と武蔵坊弁慶が安宅関所を通過する模様の歌舞伎の曲。
源義経がまだ牛若丸と呼ばれていたころから主従関係の二人。
源平合戦で活躍した後、兄・源頼朝が義経討伐を命じ追われる身に。
山伏に扮した義経・弁慶一行が、北陸から奥州藤原氏を頼り、安宅の関所(現在の石川県)を通過する場面。
物語の主な感動的場面は。
・弁慶が白紙の巻物にもかかわらず、勧進帳としてスラスラと読み上げる。
・関所の役人に嫌疑をかけられた義経を、思い切り叩いた後、主君への無礼を涙ながらに詫びる。
・役人・富樫も、二人の主従関係に感銘を受け、気付かぬふりで通行を許可する。
判官贔屓として、物語の内容もみんなに好まれていますし
曲終盤にある、三味線の聞かせどころ瀧流し(たきながし)の合方(唄は無く、三味線と鳴り物で滝の迫力をイメージする演奏)が大人気です。  


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2018年03月10日 02:37  カテゴリ:長唄について

人気の長唄曲のご紹介

人気のある長唄曲ベスト5を選んでみました。
曲名を何となく聞いたことあったり、、曲をお聴きになると、”あっ聞いたことある”
といった曲を選んでみました。


京鹿子娘道成寺

連獅子

勧進帳

越後獅子

  


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2018年03月10日 02:13  カテゴリ:長唄について

人気の長唄曲(京鹿子娘道成寺)

京鹿子娘道成寺きょうがのこむすめどうじょうじ

1753年(江戸時代)初お目見えした歌舞伎舞踊曲です。
能の道成寺の源になっている安珍と清姫伝説が引用された曲。
それ以前、以後にも、道成寺をモチーフにした曲は多数ありましたが
この京鹿子娘道成寺は、当時大ブレイクしたそうです。
華やかで切ない恋の歌から始まり、女性の恨みつらみが見え隠れし
最後には、激しく恐ろしい結末でしめくくられた、大作です。



  


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2018年03月10日 02:11  カテゴリ:長唄について

安珍と清姫伝説

紀州(和歌山)道成寺に伝わる伝説で、
熊野詣に向かう僧侶安珍に失恋をしてしまった清姫が大蛇に化身し、お寺の鐘の中に隠れた安珍を、鐘もろとも焼いてしまったという昔ばなし。
  


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2018年02月11日 02:21  カテゴリ:長唄について

長唄について

長唄のお稽古をしていると言うと、”長唄って、小唄とか端唄の一種?” とか、”何を言っているのか意味が分からない” ”難しそう”などなど言われます。昔は私自身も、三味線音楽が多種あることも知りませんでしたし、唄といっても、名前のごとく一曲の時間が長いので、一般的な歌の概念とは異なります。
長唄は、上方(現在の京阪)地唄の根源をもち、江戸時代に歌舞伎の伴奏として生まれた舞台音楽が始まりです。時代を経て、歌舞伎などの劇場を離れ、舞台以外でも演奏されるようになりました。歌舞伎のセリフのない場面に演奏する曲、舞踊の伴奏曲、など多様です。長唄の曲を聴く際は、歌詞を読んだり、調べながら聞くと、その情景や物語り、登場人物の様子などが理解でき、時代感のある言葉で表現された歌詞を楽しむ鑑賞が出来ます。そして三味線は弾くのも、聞くのも、曲中の合い方と呼ばれる合奏の鮮やかさが際立ちます。この合奏の部分には曲により、主旋律の本手と副旋律の替手があり、きれいに揃うと本当に楽しいものです。一曲の長唄の中には、地唄、謡曲、民謡などの要素の部分であったり、日本の四季や自然、動物、鳥、昆虫の鳴き声を三味線の旋律で表してあったりと、れぞれの魅力を表現する楽しさと、奥深さを感じることができます。長唄って、結構欲張りで贅沢だなって思うことがありますにっこり。  


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